個人

シャーウッド・ローランド

F. Sherwood Rowland

1927年生まれ・2012年没

  • 1995年 化学賞

何をした人か

大気に広がったフロンが最後にどうなるのかを問い、オゾン層を壊すおそれを示した、アメリカ・オハイオ州生まれの化学者です。

受賞理由のやさしい要約

1995年 化学賞(賞の1/3)

大気化学、とくにオゾンの生成と分解についての研究が評価され、パウル・クルッツェン、マリオ・モリーナとの3人で受賞しました。受賞発表によると、ローランドとモリーナが1974年に発表した、フロンによるオゾン層への脅威を論じた論文は広く注目を集めました。

同じ年・部門の共同受賞:パウル・クルッツェン、マリオ・モリーナ

公式の受賞理由(英語)
for their work in atmospheric chemistry, particularly concerning the formation and decomposition of ozone

何が新しかったか

1972年、ローランドは、英国のジム・ラブロックが人工のフロンを北半球と南半球の両方で測ったという発表を聞きました。化学的に安定な分子でも、高い空では太陽の光で分解されるはずだと考え、1973年にその行方を問う研究を計画に加えました。研究に加わったモリーナとともに、3か月ほどで、これが重大な環境問題になりうることに気づきました。

私たちの生活や社会とのつながり

1974年末にはフロンとオゾンの問題が社会の大きな関心事となり、議会の公聴会や大規模な報道が続きました。2023年1月に世界気象機関が伝えた専門家の評価では、今の政策が続けば、南極上空のオゾン層は2066年ごろに1980年の水準まで回復すると見込まれています。

関連する受賞者・団体

  • パウル・クルッツェン同じ賞の共同受賞

    1995年の化学賞をともに受けました。

  • マリオ・モリーナ同じ賞の共同受賞

    1995年の化学賞をともに受けました。

  • ウィラード・リビー研究の継承

    ローランドはシカゴ大学の大学院でウィラード・リビーを指導教員とし、その研究グループで放射化学者として歩み始めました。のちに大気科学に関心をもった理由として、リビーの炭素14の研究との早くからの関わりを挙げています。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(F. Sherwood Rowland)
  2. 1995年 ノーベル化学賞(NobelPrize.org)
  3. F. Sherwood Rowland – Biographical
  4. F. Sherwood Rowland – Facts - NobelPrize.org
  5. Press release: The 1995 Nobel Prize in Chemistry - NobelPrize.org
  6. Ozone layer recovery is on track, helping avoid global warming by 0.5°C(wmo.int)

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。