個人
ピーター・マンスフィールド
Sir Peter Mansfield
1933年生まれ・2017年没
何をした人か
磁気共鳴の信号を数学的に解析して画像にする方法を発展させ、MRIを実用的な画像技術にする道を開いたイギリスの物理学者です。
受賞理由のやさしい要約
2003年 生理学・医学賞(賞の1/2)
磁気共鳴画像法(MRI)についての発見が評価され、アメリカのポール・ラウターバーとの2人で受賞しました。磁気共鳴はそれまで主に物質の化学構造を調べるのに使われていましたが、2人は1970年代はじめの先駆的な研究で、それを医療で体の中の画像に使う道を開きました。
同じ年・部門の共同受賞:Paul C. Lauterbur(未収録)
公式の受賞理由(英語)
for their discoveries concerning magnetic resonance imaging何が新しかったか
ラウターバーは磁場の強さにわずかな傾き(勾配)をつけ、信号がどこから来たかを見分ける方法を示しました。マンスフィールドはこの勾配を使い、検出した信号をすばやく効率よく解析して画像に変える方法を示しました。さらに、勾配をとても速く切り替えて短時間で撮影する方法(エコープラナー法)も示し、これは約10年後に臨床で役立つようになりました。
私たちの生活や社会とのつながり
MRIはCTと違ってX線のような電離放射線を使わず、脳や脊髄、筋肉や靱帯などを細かく写すことができます。病気の発見や診断、治療の経過を見るのによく使われています。一方で強い磁場を使うため、米国立衛生研究所の機関は、体内に医療機器などが入っている人は検査の前に医師に伝えるよう求めています。 [根拠 6・7]
関連する受賞者・団体
- イジドール・ラビ編集上の関連
ラビは、磁場の中の原子核に電波を当てる共鳴法で、その磁気的な性質を記録しました。マンスフィールドらが医療の画像化への道を開いたMRIも、磁場の中の原子核が同じ周波数の電波を吸収する共鳴を利用しています。
- ゴッドフリー・ハウンズフィールド編集上の関連
ハウンズフィールドらのCTはX線を使って体の断面を画像にします。マンスフィールドらのMRIは、強い磁場と電波を使い、電離放射線を使わずに体の中を写します。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Sir Peter Mansfield)
- 2003年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
- Sir Peter Mansfield – Facts - NobelPrize.org
- The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2003 - Press release - NobelPrize.org
- Paul C. Lauterbur – Facts - NobelPrize.org
- Magnetic Resonance Imaging (MRI)(nibib.nih.gov)
- MRI Scans: MedlinePlus
- The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2003 - Speed read: Glimpse the life magnetic - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。