個人
イジドール・ラビ
Isidor Isaac Rabi
1898年生まれ・1988年没
何をした人か
原子核がもつ磁石としての性質を、電波との共鳴を使って記録する方法を開発した物理学者です。研究生活のほとんどを、ニューヨークのコロンビア大学で過ごしました。
受賞理由のやさしい要約
1944年 物理学賞(単独受賞)
原子核の磁気的な性質を記録する共鳴法が評価され、物理学賞を単独で受けました。磁場の中を通る分子の流れに電波を当てると、回転の向きが決まった段階でだけ変わることを利用しました。1944年のラジオ講演では、この仕組みがラジオの選局のように周波数を合わせるものだと説明されています。
公式の受賞理由(英語)
for his resonance method for recording the magnetic properties of atomic nuclei何が新しかったか
1930年からラビは原子核の磁気的な性質を調べ始め、シュテルンの分子線の方法をきわめて精密な道具に磨き上げました。共鳴の原理を巧みに使い、原子や分子の一つひとつの回転状態をとらえて測ることに成功しました。これにより、原子核の力学的・磁気的なモーメントを決められるようになりました。
私たちの生活や社会とのつながり
第二次世界大戦中はMITの放射線研究所の副所長として、レーダーと原子爆弾の開発に携わりました。戦後は平和と核兵器の制限を訴えました。ブルックヘブンやCERNといった大きな研究所の設立でも、重要な役割を果たしています。
関連する受賞者・団体
- ピーター・マンスフィールド編集上の関連
ラビは、磁場の中の原子核に電波を当てる共鳴法で、その磁気的な性質を記録しました。マンスフィールドらが医療の画像化への道を開いたMRIも、磁場の中の原子核が同じ周波数の電波を吸収する共鳴を利用しています。
- 国際原子力機関(IAEA)編集上の関連
ラビは国際原子力機関(IAEA)の科学諮問委員会の委員を務めました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Isidor Isaac Rabi)
- 1944年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
- Isidor Isaac Rabi – Facts - NobelPrize.org
- Award ceremony speech - NobelPrize.org
- Isidor Isaac Rabi – Biographical - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。