個人

益川敏英

Toshihide Maskawa

1940年生まれ・2021年没

  • 2008年 物理学賞

何をした人か

名古屋大学で素粒子物理学を学び、京都大学で小林誠とともに、クォークが6種類あれば対称性の破れが説明できると示した物理学者です。

受賞理由のやさしい要約

2008年 物理学賞(賞の1/4)

小林誠とともに、少なくとも3世代のクォークの存在を予言する、対称性の破れの起源を発見したことが評価されました。授賞式の演説では、これは大胆な仮定だったと紹介されています。当時、身の回りの世界は2種類のクォークで説明できるように見え、見つかっていたのも3種類でしたが、2人はさらに3種類を加えたのです。

同じ年・部門の共同受賞:南部陽一郎、小林誠

公式の受賞理由(英語)
for the discovery of the origin of the broken symmetry which predicts the existence of at least three families of quarks in nature

何が新しかったか

K中間子はクォークと反クォークの組み合わせでできていて、弱い力によって自分自身と反粒子の間を行ったり来たりします。2人の行列は、このときクォークがどのように入れ替わるかの確率を表すもので、知られているすべての世代のクォークが関わると、まれに粒子と反粒子の対称性が破れることを示しました。

私たちの生活や社会とのつながり

ビッグバンで物質と反物質が同じだけ生まれていれば打ち消し合ったはずですが、反物質100億個に対して物質が1個多いというわずかなずれで、今の宇宙が残ったと考えられています。ただ、その偏りを説明するには、K中間子で見つかったものよりずっと大きな対称性の破れが必要とされ、2008年の発表の時点で、どのように起きたのかはわかっていませんでした。

関連する受賞者・団体

  • 南部陽一郎同じ賞の共同受賞

    2008年の物理学賞をともに受けました。

  • 小林誠同じ賞の共同受賞

    2008年の物理学賞をともに受けました。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Toshihide Maskawa)
  2. 2008年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
  3. Toshihide Maskawa – Facts - NobelPrize.org
  4. The Nobel Prize in Physics 2008 - Presentation Speech - NobelPrize.org
  5. The Nobel Prize in Physics 2008 - Popular information - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。