個人

小林誠

Makoto Kobayashi

1944年生まれ

  • 2008年 物理学賞

何をした人か

益川敏英とともに、粒子と反粒子の間の対称性の破れを説明し、クォークが少なくとも3世代あることを予言した物理学者です。

受賞理由のやさしい要約

2008年 物理学賞(賞の1/4)

自然界に少なくとも3世代のクォークがあることを予言した、対称性の破れの起源の発見が評価されました。益川敏英と賞の半分を分け合い、もう半分は南部陽一郎が受けました。受賞当時は、つくばにある高エネルギー加速器研究機構(KEK)の名誉教授でした。

同じ年・部門の共同受賞:南部陽一郎、益川敏英

公式の受賞理由(英語)
for the discovery of the origin of the broken symmetry which predicts the existence of at least three families of quarks in nature

何が新しかったか

1964年、K中間子の崩壊で、鏡の対称性と電荷の対称性を組み合わせた「CP対称性」がごくわずかに破れていることが見つかりました。1972年、京都大学にいた小林と益川は、この破れを説明するには、当時考えられていた2世代に加えてもう1世代のクォークが必要だと見抜き、3行3列の行列で表しました。

私たちの生活や社会とのつながり

その後の実験で、チャーム(1974年)、ボトム(1977年)、トップ(1994年)のクォークが見つかりました。さらに2001年には、アメリカのSLACにあるBaBarと、つくばのKEKにあるBelleという二つの実験が、B中間子で予言どおりの対称性の破れをそれぞれ独立に確かめました。

関連する受賞者・団体

  • 南部陽一郎同じ賞の共同受賞

    2008年の物理学賞をともに受けました。

  • 益川敏英同じ賞の共同受賞

    2008年の物理学賞をともに受けました。

  • 楊振寧編集上の関連

    どちらも素粒子の世界での対称性の破れに向き合った研究です。2008年の受賞解説は、1956年に楊振寧と李政道が鏡の対称性を疑ったことを最初の驚きとして紹介し、その先にK中間子の新たな破れを説明した小林・益川の理論を位置づけています。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Makoto Kobayashi)
  2. 2008年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
  3. Makoto Kobayashi – Facts - NobelPrize.org
  4. The 2008 Nobel Prize in Physics - Press release - NobelPrize.org
  5. The Nobel Prize in Physics 2008 - Popular information - NobelPrize.org
  6. The Nobel Prize in Physics 2008 - Presentation Speech - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。