個人
トーマス・ハント・モーガン
Thomas Hunt Morgan
1866年生まれ・1945年没
何をした人か
ショウジョウバエの交配実験から、遺伝子が染色体の上に一列に並んでいることを示したアメリカの生物学者です。
受賞理由のやさしい要約
1933年 生理学・医学賞(単独受賞)
遺伝で染色体が果たす役割についての発見が評価され、単独で受賞しました。授賞式の演説では、メンデル以来の統計的な遺伝の調べ方と、顕微鏡で細胞を見る方法を組み合わせたことが、成功の理由の一つとして語られています。
公式の受賞理由(英語)
for his discoveries concerning the role played by the chromosome in heredity何が新しかったか
モーガンは1909年、安く、限られた場所でも大量に育てられるショウジョウバエを使った研究を始めました。白い目の遺伝子が性別と結びついて受け継がれることを示し、関連して現れる性質が染色体の上で近くにある遺伝子に対応することをつかみました。また、染色体どうしの間で一部が入れ替わる「交差(乗換え)」という現象も見つけました。
私たちの生活や社会とのつながり
コロンビア大学での協力者には、のちにX線で突然変異を起こす研究で1946年にノーベル賞を受けるH・J・マラーもいました。ショウジョウバエはその後も遺伝学の古典的な実験生物となり、1995年には、このハエで胚の発生を決める遺伝子を調べた研究者たちも受賞しています。
関連する受賞者・団体
- バーバラ・マクリントック編集上の関連
モーガンはショウジョウバエで、遺伝子が染色体の上に並んでいることを示しました。マクリントックはトウモロコシの粒の色の模様と染色体の変化との関係を調べ、動く遺伝の要素を見つけました。
- クリスティアーネ・ニュスライン=フォルハルト編集上の関連
モーガンは1909年にショウジョウバエを使った遺伝の研究を始めました。ニュスライン=フォルハルトらは同じハエを使い、体のつくりと体節の形成に重要な遺伝子を見つけて分類しました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Thomas H. Morgan)
- 1933年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
- Thomas H. Morgan – Facts - NobelPrize.org
- Physiology or Medicine 1933 - Presentation Speech - NobelPrize.org
- Thomas H. Morgan – Biographical - NobelPrize.org
- The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1995 - Press release - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。