個人

バーバラ・マクリントック

Barbara McClintock

1902年生まれ・1992年没

  • 1983年 生理学・医学賞

何をした人か

トウモロコシの研究から、染色体の上を移動する遺伝子の存在を明らかにした遺伝学者。

受賞理由のやさしい要約

1983年 生理学・医学賞(単独受賞)

動く遺伝因子(トランスポゾン)の発見が評価されました。トウモロコシを使った1940〜50年代の研究によるもので、発見から30年以上たってからの単独受賞です。遺伝子が染色体上で位置を変え、他の遺伝子のはたらきを左右することを示しました。

公式の受賞理由(英語)
for her discovery of mobile genetic elements

何が新しかったか

トウモロコシの粒の色のまだら模様を手がかりに、遺伝子が決まった場所にとどまらず、移動して他の遺伝子のはたらきを変えることを示しました。当時の常識と異なる考えで、広く受け入れられるまでに長い時間がかかりました。

私たちの生活や社会とのつながり

動く遺伝子はのちに細菌から人まで多くの生き物で見つかり、抗生物質が効かない菌が広がるしくみを理解する手がかりにもなっています。

関連する受賞者・団体

  • トーマス・ハント・モーガン編集上の関連

    モーガンはショウジョウバエで、遺伝子が染色体の上に並んでいることを示しました。マクリントックはトウモロコシの粒の色の模様と染色体の変化との関係を調べ、動く遺伝の要素を見つけました。

  • ジャック・モノー編集上の関連

    マクリントックはトウモロコシで、染色体の上で位置を変える遺伝の要素が近くの遺伝子を働かせたり止めたりすることを示しました。遺伝子の働きのオンとオフという同じ問いを、細菌と植物という別の材料から考えられる組み合わせです。

  • エリザベス・ブラックバーン編集上の関連

    1930年代にはマクリントックらが、染色体の端の構造が染色体どうしのくっつきを防いでいるらしいと気づいていましたが、その仕組みは謎のままでした。ブラックバーンらの発見は、その謎に答えるものでした。

  • 山中伸弥編集上の関連

    遺伝子のはたらきは固定されたものではない、という見方を、異なる時代と方法で示した2人です。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Barbara McClintock)
  2. 1983年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
  3. The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1983 - Press release - NobelPrize.org
  4. Award ceremony speech - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。