個人

クリスティアーネ・ニュスライン=フォルハルト

Christiane Nüsslein-Volhard

1942年生まれ

  • 1995年 生理学・医学賞

何をした人か

ショウジョウバエの胚を調べ、卵から体の形ができる過程を決める遺伝子を見つけたドイツの発生生物学者です。

受賞理由のやさしい要約

1995年 生理学・医学賞(賞の1/3)

初期の胚の発生が遺伝子によってどう制御されているかについての発見が評価されました。ともに研究したエリック・ヴィーシャウス、体の節ごとの器官づくりを決める遺伝子を調べたエドワード・ルイスとの3人での受賞です。

同じ年・部門の共同受賞:Edward B. Lewis(未収録)、Eric F. Wieschaus(未収録)

公式の受賞理由(英語)
for their discoveries concerning the genetic control of early embryonic development

何が新しかったか

2人は薬剤でハエに突然変異を起こし、1年以上にわたって1台の顕微鏡を2人でのぞきながら、変異した胚を調べました。その結果、体の節づくりに関わる15の遺伝子を見つけました。発生を決める遺伝子は体系的に探せ、その数は限られていると示したことで、ほかの生物や人でも似た遺伝子が見つかっていきました。 [根拠 4]

私たちの生活や社会とのつながり

受賞発表は、この研究が人の先天異常の理解に役立つと述べています。彼女は1985年から2014年までテュービンゲンのマックス・プランク発生生物学研究所でディレクターを務め、ゼブラフィッシュも研究に取り入れました。2004年には、子どもを持つ女性研究者を支える財団を設立しています。

関連する受賞者・団体

  • トーマス・ハント・モーガン編集上の関連

    モーガンは1909年にショウジョウバエを使った遺伝の研究を始めました。ニュスライン=フォルハルトらは同じハエを使い、体のつくりと体節の形成に重要な遺伝子を見つけて分類しました。

  • ロバート・エドワーズ編集上の関連

    エドワーズらは体の外で受精させた人の卵子を、8細胞ほどの初期の胚まで育てました。ニュスライン=フォルハルトらは、ハエの初期の胚で体のつくりを決める遺伝子を探しました。

  • 山中伸弥編集上の関連

    受精卵から分かれた細胞は、はじめは同じでも、しだいにさまざまな細胞に変わっていきます。ニュスライン=フォルハルトはその道筋を決める遺伝子を探し、山中伸弥は成熟した細胞を未熟な状態へ戻す方法を見つけました。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Christiane Nüsslein-Volhard)
  2. 1995年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
  3. Christiane Nüsslein-Volhard – Facts - NobelPrize.org
  4. The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1995 - Press release - NobelPrize.org
  5. Christiane Nüsslein-Volhard – Biographical - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。