個人

ダグラス・ノース

Douglass C. North

1920年生まれ・2015年没

  • 1993年 経済学賞

何をした人か

経済理論と数量的な方法を歴史研究に持ち込み、経済と制度の変化を説明しようとした経済史家です。

受賞理由のやさしい要約

1993年 経済学賞(賞の1/2)

経済理論と数量的な方法を使って経済や制度の変化を説明し、経済史の研究を新しくしたことが評価されました。ロバート・フォーゲルとの2人での受賞で、2人は「新しい経済史」(クリオメトリクス)と呼ばれる分野の先駆者とされています。

同じ年・部門の共同受賞:Robert W. Fogel(未収録)

公式の受賞理由(英語)
for having renewed research in economic history by applying economic theory and quantitative methods in order to explain economic and institutional change

何を問い直したか

ノースは、技術の革新だけでは経済の発展を推し進めるのに足りず、市場経済が栄えるには法や社会の制度が整っている必要があると論じました。外洋海運の生産性の研究では、技術の変化より組織の変化が大きな役割を果たしたことを示しました。1990年の著書では、なぜ豊かな国と貧しい国があるのかを問いました。

私たちの生活や社会とのつながり

授賞式の演説では、制度とは私たちのふるまいに影響する、書かれたものも書かれていないものも含むルールや慣習だと説明されました。財産権があいまいだったり、拘束力のある契約を結びにくかったりすると、合理的な経済判断が妨げられます。受賞発表は、そうした仕組みの欠如を当時の途上国や旧社会主義国の経済停滞の一因としています。

関連する受賞者・団体

  • サイモン・クズネッツ共同研究

    ノースは1956〜57年に全米経済研究所に滞在した際、週に1日ボルティモアでクズネッツと過ごし、米国の国際収支についての数量研究の実証作業を行いました。

  • ダロン・アセモグル編集上の関連

    ノースは1990年の著書で、なぜ豊かな国と貧しい国があるのかを問いました。アセモグルらは、社会の制度が国の豊かさにとって重要であることを示しました。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Douglass C. North)
  2. 1993年 アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞(NobelPrize.org)
  3. Douglass C. North – Biographical (NobelPrize.org)
  4. Douglass C. North – Facts - NobelPrize.org
  5. The Prize in Economics 1993 - Press release - NobelPrize.org
  6. The Prize in Economics 1993 - Presentation Speech - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。