団体

化学兵器禁止機関(OPCW)

Organisation for the Prohibition of Chemical Weapons

設立 1997年

  • 2013年 平和賞

どんな団体か

1997年に発効した化学兵器禁止条約を実施するための国際機関です。オランダのハーグに本部を置いています。 [根拠 6]

受賞理由のやさしい要約

2013年 平和賞(単独受賞)

化学兵器をなくすための幅広い努力が評価されました。ノーベル委員会は、条約とこの機関の活動によって、化学兵器の使用が国際法のうえでタブーと位置づけられたことを挙げています。シリアの内戦で化学兵器が使われたことも、委員会がこの機関を後押ししたいと考えた理由の一つでした。 [根拠 4・5]

公式の受賞理由(英語)
for its extensive efforts to eliminate chemical weapons

活動の何が新しかったか

1925年のジュネーブ議定書は化学兵器の使用を禁じましたが、製造や貯蔵までは禁じていませんでした。化学兵器禁止条約は製造や貯蔵も禁じ、OPCWは兵器の廃棄を進めるとともに、査察によって条約が守られているかを確かめています。化学産業を監視して、新たな兵器が生まれるのを防ぐことも目標の一つです。 [根拠 4・6]

私たちの生活や社会とのつながり

2013年にはシリアで再び化学兵器が使われ、その除去でOPCWが重要な役割を担いました。授賞の発表でノーベル委員会は、2012年4月の廃棄期限を守れていない国があることも指摘し、とくにアメリカとロシアの名を挙げました。 [根拠 5・6]

関連する受賞者・団体

  • フリッツ・ハーバー編集上の関連

    化学兵器は第一次世界大戦で大規模に使われました。ハーバーはこの戦争でドイツ側の毒ガス攻撃とその防御を組織しており、科学と戦争の関係を考えるうえで対になる組み合わせです。

  • ジョディ・ウィリアムズ編集上の関連

    対人地雷を禁じたオタワ条約と、化学兵器の生産と貯蔵を禁じた化学兵器禁止条約は、どちらも特定の種類の兵器を条約で取り除こうとするものです。ウィリアムズは市民の運動から条約づくりを後押しし、OPCWは条約が守られているかを監視しながら、化学兵器をなくす努力で受賞しました。

  • 核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)編集上の関連

    ノーベル委員会は、化学兵器などはすでに国際条約で禁止されている一方、より破壊的な核兵器にはまだ同様の禁止がないと指摘しました。兵器を条約で禁じるという同じ手法の、別の対象への挑戦として並べられます。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Organisation for the Prohibition of Chemical Weapons)
  2. 2013年 ノーベル平和賞(NobelPrize.org)
  3. Jody Williams – Facts
  4. Organisation for the Prohibition of Chemical Weapons (OPCW) – Facts
  5. The Nobel Peace Prize 2013 - Press release - NobelPrize.org
  6. Organisation for the Prohibition of Chemical Weapons (OPCW) – Speed read - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。