個人
アーノ・ペンジアス
Arno Allan Penzias
1933年生まれ・2024年没
何をした人か
宇宙のあらゆる方向から同じ強さで届くマイクロ波を、ロバート・ウィルソンとともに見つけた電波天文学者です。
受賞理由のやさしい要約
1978年 物理学賞(賞の1/4)
宇宙マイクロ波背景放射の発見が評価されました。賞の半分は低温物理学のピョートル・カピッツァに贈られ、残る半分をベル電話研究所の同僚ウィルソンと分け合う、3人での受賞です。受賞発表は、この発見によって宇宙が生まれたころの出来事について情報を得られるようになったと述べています。
同じ年・部門の共同受賞:Pyotr Kapitsa(未収録)、Robert Woodrow Wilson(未収録)
公式の受賞理由(英語)
for their discovery of cosmic microwave background radiation何が新しかったか
人工衛星との通信のためにつくられた高感度の受信装置で波長7センチのマイクロ波を調べたところ、予想より強い電波が届いていました。2人は装置や大気が原因ではないかと疑いましたが、丹念な確認の末、宇宙から来ていて、どの方向からも同じ強さであることを示しました。この放射は、宇宙が生まれたビッグバンの名残である可能性が高いと考えられています。
私たちの生活や社会とのつながり
ペンジアスはドイツのミュンヘンで生まれました。この放射は宇宙全体を満たしているため、地球や太陽系の動きを測る物差しとしても使えることがわかりました。放射の強さの分布は宇宙の物質の分布を映しているとされ、この発見は宇宙の成り立ちを探る研究の重要な一歩と評価されました。
関連する受賞者・団体
- チャールズ・タウンズ編集上の関連
タウンズはかつてベル電話研究所の技術スタッフで、レーダーのマイクロ波技術を分光研究に生かし、のちに電波天文学にも取り組みました。ペンジアスは同じ研究所でつくられた高感度の受信装置で、宇宙からのマイクロ波をとらえました。
- ライナー・ワイス編集上の関連
ペンジアスはウィルソンとともにビッグバンの名残と考えられる宇宙背景放射を発見し、ワイスは1967年から高高度気球を使ってこの放射のスペクトルを測りました。ワイスはのちに観測衛星COBEの科学作業グループの議長も務めています。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Arno Penzias)
- 1978年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
- Arno Penzias – Facts - NobelPrize.org
- Press release: The 1978 Nobel Prize in Physics - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。