個人
ヴェンカトラマン・ラマクリシュナン
Venkatraman Ramakrishnan
1952年生まれ
何をした人か
細胞の中でタンパク質を作るリボソームの構造を原子のレベルで描き出した、インド生まれの研究者です。
受賞理由のやさしい要約
2009年 化学賞(賞の1/3)
リボソームの構造と働きの研究が評価されました。トーマス・スタイツ、アダ・ヨナットとの3人での受賞で、3人ともX線結晶構造解析を使い、リボソームをつくる数十万個の原子一つひとつの位置を描き出しました。受賞発表は、リボソームが新しい抗生物質の大きな標的であることも強調しています。
同じ年・部門の共同受賞:Thomas A. Steitz(未収録)、アダ・ヨナット
公式の受賞理由(英語)
for studies of the structure and function of the ribosome何が新しかったか
2000年、ヨナットとラマクリシュナンはリボソームの小さいほうのサブユニットの構造を得ました。ラマクリシュナンは、小サブユニットのRNAが「分子のものさし」として働くことを見つけました。設計図となる伝令RNAの暗号(コドン)と、アミノ酸を運ぶ転移RNAの対になる部分(アンチコドン)の距離を測るのです。距離が合わなければ転移RNAは外れ、これがリボソームの正確さの理解につながりました。
私たちの生活や社会とのつながり
受賞発表によると、多くの抗生物質は細菌のリボソームの働きを妨げて病気を治します。3人が作った、抗生物質がリボソームにどう結合するかを示す立体モデルは、新しい抗生物質の開発に使われていると説明されています。本人は1976年に物理学で博士号を取り、その後生物学へ転じました。 [根拠 3]
関連する受賞者・団体
- アダ・ヨナット同じ賞の共同受賞
2009年の化学賞をともに受けました。
- ドロシー・クロウフット・ホジキン編集上の関連
ホジキンはX線を使ってペニシリンやビタミンB12の構造を決め、ラマクリシュナンらはX線結晶構造解析で数十万個の原子からなるリボソームの構造を描きました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Venkatraman Ramakrishnan)
- 2009年 ノーベル化学賞(NobelPrize.org)
- Press release: The Nobel Prize in Chemistry 2009 - NobelPrize.org
- Venkatraman Ramakrishnan – Biographical - NobelPrize.org
- The Nobel Prize in Chemistry 2009 - Popular information - NobelPrize.org
- Venkatraman Ramakrishnan – Facts - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。