団体

赤十字国際委員会

International Committee of the Red Cross / Comité international de la Croix Rouge

設立 1863年

  • 1917年 平和賞
  • 1944年 平和賞
  • 1963年 平和賞

どんな団体か

戦争や武力紛争の犠牲者を中立の立場で保護・支援する、スイスに本部を置く団体。平和賞を3度受けています。 [根拠 14・15]

受賞理由のやさしい要約

1917年 平和賞(単独受賞)

第一次世界大戦中、負傷した兵士や捕虜とその家族を支えた活動が評価されました。この年に授与された平和賞は、この委員会のみです。 [根拠 2]

公式の受賞理由(英語)
for the efforts to take care of wounded soldiers and prisoners of war and their families

1944年 平和賞(単独受賞)

第二次世界大戦中に人道のために行った大きな活動が評価されました。賞は戦後の1945年に授与されました。授与の演説では、捕虜の消息を伝える情報センターとしての役目や、捕虜と家族の手紙の取り次ぎ、捕虜への小包の配布が挙げられました。 [根拠 3・9・10]

公式の受賞理由(英語)
for the great work it has performed during the war on behalf of humanity

1963年 平和賞(賞の1/2)

ジュネーブ条約の原則の普及と、国際連合との協力が評価されました。各国の赤十字社の連盟との共同受賞で、委員会の創設からちょうど100年にあたる年の受賞でした。 [根拠 4・11]

同じ年・部門の共同受賞:League of Red Cross Societies(未収録)

公式の受賞理由(英語)
for promoting the principles of the Geneva Convention and cooperation with the UN

活動の何が新しかったか

戦争のさなかでも、どちらの側にも立たない中立の団体として捕虜を訪ね、安否を家族に伝え、戦争のルールを守るよう働きかけるという役割をつくり上げました。国際人道法と呼ばれる約束ごとの発展を支えてきました。 [根拠 13・14]

私たちの生活や社会とのつながり

紛争地での医療支援や、離れ離れになった家族の連絡の支援などを続けています。第二次世界大戦中にホロコーストの犠牲者のために行動できなかったことを、のちに委員会自身が最大の失敗と認めており、中立の限界も含めて考える必要があります。 [根拠 12・13]

関連する受賞者・団体

  • アンリ・デュナン設立に関わった団体

    デュナンの提案をきっかけに、のちの赤十字国際委員会となる委員会が1863年に生まれ、デュナンもその創設メンバーでした。

  • 国連難民高等弁務官事務所編集上の関連

    戦争や迫害の犠牲者を守る人道支援の機関です。紛争の中の人々と、故郷を追われた人々という対象の違いがあります。

  • 国境なき医師団編集上の関連

    国境なき医師団は、ビアフラ紛争などで緊急援助にあたったフランスの医師たちが、中立の原則や手続きに縛られることに不満を抱いたことから1971年に生まれた、と授賞式の演説は紹介しています。中立を保って活動する赤十字国際委員会と、現場で見たことを証言する国境なき医師団という、人道支援の2つの姿勢を読み比べられます。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(International Committee of the Red Cross)
  2. 1917年 ノーベル平和賞(NobelPrize.org)
  3. 1944年 ノーベル平和賞(NobelPrize.org)
  4. 1963年 ノーベル平和賞(NobelPrize.org)
  5. Henry Dunant – Biographical
  6. Doctors Without Borders – Speed read (Nobel Peace Prize 1999)
  7. Award ceremony speech (Nobel Peace Prize 1999)
  8. Who we are – Médecins Sans Frontières
  9. The Staunchest Supporter of Prisoners of War - NobelPrize.org
  10. The Nobel Peace Prize 1944 - Presentation Speech - NobelPrize.org
  11. Peace Prize Laureate for the Third Time - NobelPrize.org
  12. Health | ICRC
  13. Our history | ICRC
  14. International Committee of the Red Cross – History - NobelPrize.org
  15. The International Committee of the Red Cross - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。