個人

李政道

Tsung-Dao (T.D.) Lee

1926年生まれ・2024年没

  • 1957年 物理学賞

何をした人か

素粒子の反応で右と左の対称性が本当に成り立つのかを楊振寧とともに問い直し、それを確かめる実験を考えた物理学者です。

受賞理由のやさしい要約

1957年 物理学賞(賞の1/2)

楊振寧とともに、パリティと呼ばれる自然の法則、とくに右と左の対称性を深く掘り下げ、素粒子をめぐる重要な発見への道を開いたことが評価されました。受賞当時はコロンビア大学に所属し、本人の略歴によると、ストックホルムでの授賞式の時点で31歳でした。

同じ年・部門の共同受賞:楊振寧

公式の受賞理由(英語)
for their penetrating investigation of the so-called parity laws which has led to important discoveries regarding the elementary particles

何が新しかったか

2人は疑問を示すだけでなく、さまざまな素粒子の変化で右と左の対称性を試す実験を考え、実験家の同僚たちに提案しました。最初の実験はC・S・ウーらが行いました。コバルトの放射性同位体の原子核をごく低温で磁場の中に置いて向きをそろえると、電子が一方の向きに多く飛び出すことがわかりました。こうして、右と左の対称性が破れていることがはっきりしました。

私たちの生活や社会とのつながり

授賞式の演説は、2人の筋の通った偏見のない考え方が素粒子物理学の行き詰まりを打ち破り、実験と理論の研究が次々に生まれていると称えました。その後、K中間子の崩壊で鏡と電荷を組み合わせた対称性まで破れていることがわかり、1972年に小林誠と益川敏英がその説明を示しました。

関連する受賞者・団体

  • 楊振寧同じ賞の共同受賞

    1957年の物理学賞をともに受けました。

  • エンリコ・フェルミ研究の継承

    李政道はシカゴ大学で学び、エンリコ・フェルミに選ばれてその博士課程の学生になりました。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Tsung-Dao Lee)
  2. 1957年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
  3. Tsung-Dao Lee – Biographical
  4. Tsung-Dao Lee – Facts - NobelPrize.org
  5. Nobel Prize in Physics 1957 - Presentation Speech - NobelPrize.org
  6. The Nobel Prize in Physics 2008 - Popular information - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。