個人
ロザリン・ヤロー
Rosalyn Yalow
1921年生まれ・2011年没
何をした人か
血液中のごく微量のホルモンなどを測る方法「ラジオイムノアッセイ(RIA)」を医師バーソンと開発した物理学者です。
受賞理由のやさしい要約
1977年 生理学・医学賞(賞の1/2)
ペプチドホルモンを測るラジオイムノアッセイの開発が評価されました。長年の共同研究者バーソンは受賞前に亡くなっており、ヤロー自身も、生きていればともに受賞したはずだと記しています。脳がつくるペプチドホルモンを研究したロジェ・ギルマン、アンドリュー・シャリーとともに賞を分け合いました。
同じ年・部門の共同受賞:Roger Guillemin(未収録)、Andrew V. Schally(未収録)
公式の受賞理由(英語)
for the development of radioimmunoassays of peptide hormones何が新しかったか
1950年代半ばまで、血液中のペプチドホルモンはごく微量なため正確に測る方法がなく、研究が停滞していました。ヤローとバーソンは、インスリン注射を受けた人の体にインスリンへの抗体ができていることを見つけ、当時の通説を覆しました。この抗体と、放射性ヨウ素で目印をつけたインスリンとの結びつきが、測定法の出発点になりました。
私たちの生活や社会とのつながり
受賞発表は、RIAが生物学と医学の研究に革命をもたらし、似た方法で酵素やウイルス、薬などまで測れるようになったと述べています。ヤローは、大学院に入ったとき、工学部の最初の教員会議で、400人の教員のうち女性は自分1人だと気づいたと振り返っています。 [根拠 5]
関連する受賞者・団体
- マリー・キュリー編集上の関連
ヤローは自伝で、マリー・キュリーの伝記を、科学者を目指す若い女性がみな読むべき本だと書いています。
- フレデリック・バンティング編集上の関連
バンティングは足りないインスリンを補う道を開きました。ヤローは血液中のインスリンを精密に測る方法で、2型糖尿病がインスリン不足ではなく、体がインスリンをうまく使えないことで起こると示しました。
- ベルナルド・ウッセイ編集上の関連
ウッセイはインスリンと逆向きに働く下垂体のホルモンを見つけ、ヤローは血液中のインスリンそのものを測る方法をつくりました。ホルモンによる血糖の調節という同じ問いに、別の方向から迫った2人です。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Rosalyn Yalow)
- 1977年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
- Rosalyn Yalow – Facts - NobelPrize.org
- Rosalyn Yalow – Biographical - NobelPrize.org
- The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1977 - Press release - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。