個人
ベルナルド・ウッセイ
Bernardo Alberto Houssay
1887年生まれ・1971年没
何をした人か
脳の下にある下垂体のホルモンが血糖の調節に関わることを、犬やヒキガエルの実験で示したアルゼンチンの生理学者です。
受賞理由のやさしい要約
1947年 生理学・医学賞(賞の1/2)
下垂体の前葉から出るホルモンが、糖の代謝で果たす役割を発見したことが評価されました。グリコーゲンと糖の変化の道筋を明らかにしたカール・コリ、ゲルティー・コリ夫妻と賞を半分ずつ分け合いました。授賞式では、両者の研究はともに体内での糖の代謝という同じ分野にあると紹介されました。
同じ年・部門の共同受賞:Carl Cori(未収録)、ゲルティー・コリ
公式の受賞理由(英語)
for his discovery of the part played by the hormone of the anterior pituitary lobe in the metabolism of sugar何が新しかったか
インスリンが発見されたあとも、体が糖をどう扱うのかには多くの謎が残っていました。ウッセイは犬の下垂体の一部を手術で取り除き、その犬がわずかなインスリンにも非常に敏感になることを見つけました。ここから、下垂体の前葉にはインスリンの働きに逆らい、つり合いをとるホルモンがあることが示されました。 [根拠 4]
私たちの生活や社会とのつながり
糖の代謝の乱れは糖尿病につながるため、この発見は糖尿病が起こるしくみの理解にも関わるものでした。ウッセイはアルゼンチンで大学や医学の教育、科学研究の振興にも力を注ぎました。1943年には民主主義を求める意見を述べたことで職を追われましたが、別の研究所をつくって研究を続けました。 [根拠 5・6]
関連する受賞者・団体
- ゲルティー・コリ同じ賞の共同受賞
1947年の生理学・医学賞をともに受けました。
- ルイ・ルロワール研究の継承
ルロワールはブエノスアイレス大学で医師の資格を得たのち、生理学研究所でウッセイとともに研究を始め、科学者としての道を歩み出しました。
- ロザリン・ヤロー編集上の関連
ウッセイはインスリンと逆向きに働く下垂体のホルモンを見つけ、ヤローは血液中のインスリンそのものを測る方法をつくりました。ホルモンによる血糖の調節という同じ問いに、別の方向から迫った2人です。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Bernardo Houssay)
- 1947年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
- Luis F. Leloir – Biographical (NobelPrize.org)
- Bernardo Houssay – Facts - NobelPrize.org
- Physiology or Medicine 1947 - Presentation Speech - NobelPrize.org
- Bernardo Houssay – Biographical - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。