テ・ワヒポウナム(南西ニュージーランド)

鏡のような水面に、切り立った三角形の山が映っている。
Bernard Spragg. NZ from Christchurch, New Zealand / CC0 1.0 / 出典 / 加工: 長辺1800pxに縮小
登録年
1990年
所在国
ニュージーランド
登録区分
自然遺産
地域
オセアニア
登録基準
(vii) (viii) (ix) (x)

基本を学ぶ

どこにあり、何が登録されたのか — 自然の4基準すべて

ニュージーランド、南島の南西の角。概要は「ニュージーランドの陸地の10%(260万 ha)を覆い、タスマン海から内陸へ40〜90 km、450 km の帯に広がる」と書きます。

本体 2,600,000 ha
緩衝地帯 一覧に行が無い(本文は「実効的な緩衝地帯」と書く)
登録 1990年、基準 (vii)(viii)(ix)(x)=4つ
dossier 551(bis / ter / rev なし)
`Notes` ある——以前に登録されていた二つの資産の扱い
保存状況報告 7年分(1989・1992・1993・1994・1999・2000・2004年)
ほかの保全の仕組み 1つの仕組み / 1要素——ジオパーク(ワイタキ・ホワイトストーン UNESCO 世界ジオパーク)
GIS 「GIS のデータが UNESCO に受領され次第、地理参照されたポリゴンが利用可能になる」(未受領)
訳のある言語 8つ(英・仏・アラビア・中・露・西・日・蘭)

自然の基準が四つそろう資産は、イエローストーン28・ナミブ砂漠1430・メ渓谷261・シャーク湾578・グレート・バリア・リーフ154・カナイマ701(30章)に続いて七つ目です。

保存状況報告が登録の前の年から始まる

報告の最初の年は1989年で、登録は1990年。登録より前の年の報告がある形は、31章のプリトヴィツェ98(登録1979年・報告1991年からではなく、危機遺産リストに載る前の1991年から)や14章のブトリント570 と並べて読みます。551 の場合は、1986年に登録されていた二つの資産(フィヨルドランド国立公園/ウェストランド・マウント・クック国立公園)があったので、その時期の報告だと読めます。ただし一次資料は報告がどの資産についてのものかを書いていないので、「登録の前年から報告がある」までを記録します。

`Notes` が三つ目の型 — 二つの資産を作り直した

`Notes` の節

以前に世界遺産リストに登録されていたウェストランド・アンド・マウント・クック国立公園とフィヨルドランド国立公園は、「テ・ワヒポウナム — 南西ニュージーランド」の一部である。

保護管理の節が、もっと詳しく書きます。

この資産は、1986年に世界遺産リストに登録された二つの以前の資産の再構成(a reformulation)である。……この資産は介在する土地120万 ha を足し、1986年に登録された区域の大きさをほぼ倍にし、国立公園の地位にある区域のほぼ70%を含め、全体の普遍的価値、原生自然の質、資産の完全性に大きく加えている。

`Notes` の中身を型で並べます。

型 例
拡張と改名 マルタの巨石神殿群132(16章)/ガウディ320(21章)
越境資産への編入 ローマ帝国の境界線430(15章)
基準の番号の変更 プリトヴィツェ98(31章)/ヨセミテ308(同じ章)
二つの資産の再構成 テ・ワヒポウナム551

430 と551 は「以前に登録されていた〜は〜の一部である」という同じ文型ですが、430 は越境資産への編入、551 は同じ国の二つを一つに作り直したうえで間の土地を足した形です。文型が同じでも中身が違うので、一次資料の語で書き分けます。一覧には重要な境界の変更の行も拡張の行もありません。1986年の二つは別の資産だったので、551 は「拡張」ではなく「新しい登録」として扱われていると読めますが、一次資料はそう書いていないので「一覧に変更の行が無い」までを記録します。

基準(viii)が生き物を書き、基準(ix)が人を書く

基準の中身が、名前から予想される向きと違う

基準 書かれていること
(vii) 「ニュージーランドの国際の名声に寄与する自然の特徴の多く」——もっとも高い山、もっとも長い氷河、もっとも高い森、もっとも荒い川と峡谷、もっとも険しい海岸線、もっとも深いフィヨルドと湖、ソランダー島の消滅した火山の残存物。「人の影響の痕跡だけが見られ、それも主に周縁の区域において」
(viii) 前半が生き物——「ゴンドワナランドの原始の分類群のもっともよい現代の例とみなされている」。飛べないキーウィ、肉食の陸の巻貝、14種のナンヨウスギ科。後半が氷河——「更新世の時代の影響の際立った例」でフィヨルド、湖、U字谷、吊り谷、圏谷、氷に削られた尾根
(ix) 大部分は生態の過程——氷河の後退のあとの植物の遷移、海岸の砂丘の土壌と植物の時系列、ultramafic な土壌での植物の生態型の分化。ところが最後の段落が人の歴史を書く
(x) 固有の動物相——タカヘの野生の全個体群、ミナミキーウィの南島亜種の全個体群、もっとも希少なキーウィであるロウィ、モフア、カーカーとカカリキ、パテケ

基準(viii)は「地球の歴史の主要な段階」の基準ですが、前半はゴンドワナの生物相です。31章のアペニン1692 の(viii)は地質だけ、38章のメ渓谷261 の(viii)は植物相の歴史に使われていました。同じ基準でも何に使われるかは資産ごとに違います。

基準(ix)の最後の段落

過去の人と自然の環境との相互作用の恒久の物理の証拠はわずかであるが、tangata whenua(ある場所において慣習の権威を持つ先住の人びと)はその区域と長い結びつきを持ち、それは彼らにとって自然の資源、とくにpounamu(ネフライト)のために意義があった。ヨーロッパとの結びつきはより新しく、当初は自然の資源の採取に基づいていた。今日の主要な人の利用は持続可能な観光と結びついている。

人の歴史が、生態の基準(ix)の中に書かれます。節の見出しは基準(ix)のままです。資産名の「テ・ワヒポウナム」はpounamu(ネフライト、ひすい)を含む語で、基準(ix)がその pounamu に触れます。ただし一次資料は資産名と pounamu の関係を説明していないので、語が共通していることまでを記録します。

基準(x)が、いまはいない鳥を書く

基準(x)の最後の段落です。

世界でもっとも希少でもっとも重いオウムであるカーカーポー(Strigops habroptilus)は、1980年代の初めまでフィヨルドランドで生き残った。いまでは本土では絶滅したと考えられており、その生存は限られた数の沖合の島の個体群の注意深い管理に依存している。

価値の根拠の基準のなかに、いまはその資産にいない種が書かれます。これまで読んだ244件で初めて見ました。「1980年代の初めまで生き残った」「本土では絶滅したと考えられている」「沖合の島の個体群」はどれも資産の外の話です。基準(x)は「生物多様性の現地保全」の基準なので、資産の中にいない種が基準の本文に書かれていることになります。一次資料がなぜそう書くかは説明していないので推測しません。

完全性の節も、失われたことを書きます。

外来の草食の哺乳類と捕食者の比較的新しい移入は、局所的な絶滅、分布域の縮小、いくつかの在来の生物相の個体数の意義深い減少をもたらしてきた。これらの脅威は残り続けるだろうが、継続する介入があれば管理することができ、この区域の完全性に意義深く影響するべきではない。

「脅威は残り続けるだろう」と「完全性に影響するべきではない」が同じ文のなかに並びます。残る脅威と、管理できるという判断を書き分けます。

侵入種が名前つきで並び、商業の狩猟が対策に入る

区分 名前
草食の哺乳類 アカシカ(個体数の増加)、ワピチ、ダマシカ、ヤギ、シャモア、タール
ほか オーストラリアのフクロギツネ、ウサギ、イタチ科、げっ歯類

商業の狩猟の活動が、これらの種からの個体数と影響を減らすのを助けてきた。

「商業の狩猟」が脅威への対策として書かれる資産はこれまで読んだ244件で初めてです。保全の手段として商業の活動が挙がる形として記録します。「国立公園一般方針は、新しい侵入を根絶し、既存の侵入種を(可能なところで)根絶するか分布域を減らすことをめざす」で、「可能なところで(where possible)」の留保が付きます。

誰が守っているか — 条約が管理に入り、単一の戦略が無い

法と所有

主な法 国立公園法1980/保全法1987。保護区法1977を合わせた三つが「法的保護を確かにする主要な手段」
所有 「一つの小さな例外を除いて、王室(政府とニュージーランドの人びと)の所有」で、保全省(Department of Conservation)が管理する
私有地 完全性の節に「一つの私有の保護区(20 ha)」が挙がる

完全性の節は、資産の中身を制度の単位で数えて書きます。

単位 数
国立公園 四つ(フィヨルドランド、マウント・アスパイアリング、マウント・クック、ウェストランド)で1,725,437 ha
自然保護区 二つ
学術保護区 三つ
景観保護区 13
野生動物管理保護区 四つ
生態区域 五つ
保全区域・私有の保護区 私有は一つ(20 ha)

本体2,600,000 ha のうち国立公園が1,725,437 ha なので、国立公園は資産の一部です。「国立公園が世界遺産」ではありません。

一覧に緩衝地帯の行が無いのに、本文は「実効的な緩衝地帯」と書く

ほかの保護された公の保全の土地に接していることで、この資産は実効的な緩衝地帯を持ち、自然の価値にさらなる保護を与えている。

同じ章のイルリサット1149 とちょうど逆の形です。

遺産 一覧 本文
テ・ワヒポウナム551 行が無い 「実効的な緩衝地帯を持ち」(あると書く)
イルリサット1149 64,890 ha 「計画された緩衝地帯が採択されたとき」(これからと書く)

条約が管理の手続に入る

保全省は、その法制を通じてワイタンギ条約の原則を実行する義務を負っている。実際には、これはその区域に manawhenua(威信、土地に対する権威)を持つ tangata whenua との協働の取り決めを含意する。これは Ngāi Tahu iwi(tangata whenua の包括的な部族の権威)との年ごとの事業計画づくりの過程を含む。この過程は Ngāi Tahu に資産の運営の管理に関与し寄与する機会を与える。

国と先住の人びとの条約が、世界遺産の管理の手続として書かれます。31章と30章の「人が住んでいることの扱い」とは別の軸で、慣習の権威と条約の義務の軸です。

単一の管理戦略が無い

この区域のための単一の管理戦略は無いが、国立公園法のもとで各国立公園は国立公園管理計画を持つことが求められ、……これらの計画文書が合わさってこの資産の統合された管理の戦略の方向を定める。

31章のハ・ロン湾とカット・バ672 はマスタープランが名前つきで三つ、同じ章のヨセミテ308 は三層でした。551 は「単一の戦略が無い」と明記する形で、計画の形は資産ごとに違います。計画は「公衆の協議の過程を通じて作られた法定の文書」で、保全省が作り、ニュージーランド保全局が承認します。区域は四つの保全管区(Conservancies)にまたがりますが、「すべてが一人の管理者に報告する」とされます。

原文のまま — 名前の表記が同じページで揺れる

この資産のページには、原文のまま写すべき箇所がいくつもあります。

箇所 原文のまま
資産名のマオリ語の表記 題と説明文は `Te Wahipounamu`、顕著な普遍的価値の本文は `Te Wähipounamu`(a にウムラウトのような記号が付く)。同じページのなかで二通りに書かれる
国名の所有格 `New Zealand’s’`(アポストロフィが二つ)/`New Zeland’s landmass`(`Zeland` は `Zealand` のはず)
公園名 `Westlands / Mt Cook National Park`(`Notes` と一覧では `Westland and Mount Cook National Park`)
マオリ語の語の記号 `Kä Tiritiri o te Moana`/`takahë`/`käkäpö`/`käkä`/`käkäriki`/`Ngäi Tahu` のような記号が本文を通して使われる

綴りを直さず、そのまま引いて「原文のまま」と添えます。理由は書かれていないので推測しません。マオリ語の長音はふつう macron(ā)で書かれますが、このページでは ä のような記号になっています。文字化けとも表記の選択とも書かれていないので、「そう書かれている」までを記録します。

数と比較の留保

書かれ方
「世界の主要なプレート境界の陸上にある三つの区間のうちの一つ」 アルパイン断層について。比べた範囲が「世界」で「三つのうち一つ」
「海からわずか30 km のうちに4,000 m 近くまで聳える」 「近く(nearly)」の留保
「2分の1マイル」ではなく「40〜90 km」「450 km」 距離はメートル法だけ
「800年を超える」南方のブナとナンヨウスギ(説明文)/「50 m の高さのリム」「世界でもっとも小さな針葉樹である地を這うピグミー・パイン」(完全性) 同じ森について説明文と完全性で別の数が出る

「ほぼ2百万 ha の温帯雨林」が完全性に書かれ、本体2,600,000 ha のうちの大部分が森だと読めます。

2級で押さえること

本体2,600,000 ha/緩衝地帯は一覧に行が無い、1990年登録、基準(vii)(viii)(ix)(x)=4つで、自然の4基準がそろう資産は七つ目(イエローストーン28・ナミブ砂漠1430・メ渓谷261・シャーク湾578・グレート・バリア・リーフ154・カナイマ701 に続く。)、dossier 551、`Notes` あり、保存状況報告7年分(1989・1992・1993・1994・1999・2000・2004年。最初の年が登録の前年)、ジオパーク1要素(ワイタキ・ホワイトストーン。資産名と別の名前)、GIS データ未受領、訳のある言語は8つ。`Notes` が四つ目の型——「以前に世界遺産リストに登録されていたウェストランド・アンド・マウント・クック国立公園とフィヨルドランド国立公園は、『テ・ワヒポウナム — 南西ニュージーランド』の一部である」。保護管理の節は「1986年に登録された二つの以前の資産の再構成」で「介在する土地120万 ha を足し、1986年に登録された区域の大きさをほぼ倍にし、国立公園の地位にある区域のほぼ70%を含める」と書く。15章のローマ帝国の境界線430 と同じ文型だが、あちらは越境資産への編入、こちらは同じ国の二つの再構成。基準(viii)が生き物を書き、基準(ix)が人を書く——(viii)の前半は「ゴンドワナランドの原始の分類群のもっともよい現代の例」(飛べないキーウィ、肉食の陸の巻貝、14種のナンヨウスギ科)で、後半が更新世の氷河地形。(ix)の最後の段落が tangata whenua と pounamu(ネフライト)、ヨーロッパとの結びつき、持続可能な観光を書く。資産名「テ・ワヒポウナム」は pounamu を含む語だが、一次資料は名と pounamu の関係を説明していない。基準(x)が、いまはいない鳥を書く——カーカーポーは「1980年代の初めまでフィヨルドランドで生き残った。いまでは本土では絶滅したと考えられており、その生存は限られた数の沖合の島の個体群の注意深い管理に依存している」。基準(x)は「生物多様性の現地保全」の基準なのに、資産の中にいない種が基準の本文に書かれる。これまで読んだ244件で初めて。(x)には「タカヘの野生の全個体群」「ミナミキーウィの南島亜種の全個体群」のように「全個体群」が繰り返し出る。侵入種が名前つきで並び、商業の狩猟が対策に入る——アカシカ・ワピチ・ダマシカ・ヤギ・シャモア・タール・オーストラリアのフクロギツネ・ウサギ・イタチ科・げっ歯類。「商業の狩猟の活動が、これらの種からの個体数と影響を減らすのを助けてきた」で、保全の手段として商業の活動が挙がるのは244件で初めて。根絶は「可能なところで」の留保つき。完全性は「これらの脅威は残り続けるだろうが……完全性に意義深く影響するべきではない」と残る脅威と管理できる判断を同じ文に並べる。一覧に緩衝地帯の行が無いのに本文は「実効的な緩衝地帯」と書く——「ほかの保護された公の保全の土地に接していることで、この資産は実効的な緩衝地帯を持ち」。同じ章のイルリサット1149(一覧に数があり本文はこれからと書く)とちょうど逆。条約が管理の手続に入る——保全省は「ワイタンギ条約の原則を実行する義務を負っている」ので、manawhenua(威信、土地に対する権威)を持つ tangata whenua との協働の取り決めになり、Ngāi Tahu iwi との年ごとの事業計画づくりの過程を含む。単一の管理戦略が無い——「この区域のための単一の管理戦略は無い」と明記し、各国立公園の管理計画と保全管区の戦略が「合わさって」方向を定める。31章の672(名前つきで三つ)・同じ章の308(三層)と並べる。区域は四つの保全管区にまたがるが「すべてが一人の管理者に報告する」。制度の単位で数えて書く——国立公園四つで1,725,437 ha(本体2,600,000 ha の一部)、自然保護区二つ、学術保護区三つ、景観保護区13、野生動物管理保護区四つ、生態区域五つ、私有の保護区一つ(20 ha)。所有は「一つの小さな例外を除いて」王室。原文のまま——題と説明文は `Te Wahipounamu`、本文は `Te Wähipounamu`で同じページのなかで二通り。`New Zealand’s’`(アポストロフィ二つ)/`New Zeland’s`(綴り)/`Westlands / Mt Cook National Park`(`Notes` と一覧は別の形)。マオリ語の長音が ä のような記号で書かれるが、文字化けとも表記の選択とも書かれていないので「そう書かれている」までを記録する。比較の範囲——アルパイン断層は「世界の主要なプレート境界の陸上にある三つの区間のうちの一つ」、南アルプスは「海からわずか30 km のうちに4,000 m 近くまで聳える」。

準1級 準1級向けに理解を深める

準1級の掲載範囲は確かめていません。準1級の範囲は「日本の全遺産と主要な世界の遺産700件」ですが、どの700件かは公式に出ていません。ここに並ぶのは、ゼミが作ったキーワードの練習(試作46本)で、この記事がどのキーワードに入ったかです。公式テキストの分類ではありません。

この遺産が出てくるキーワード

キーワードこのキーワードで見るもの本文の手がかり
地殻変動地殻の動きが、その資産で何の役を果たすか「世界の主要なプレート境界の」

いまのところ、この遺産が出てくるキーワードは1つです。ゼミの試作46本で数えた話で、公式テキストの分類ではありません。

準1級は、遺産を1件ずつではなくキーワードで横に読みます。このキーワードの練習では、ほかの参加記事と並べて読みます——同じ論点が、別の資産でどう書かれているかを見るためです。

キーワードで練習する

級別の確認問題

2級 確認問題

答えを選んでから、正解と解説を開きましょう。

確認1:テ・ワヒポウナムの `Notes` の節に書かれているのは?

  1. 基準の番号が1994年より前の表記から変更された経緯と、その根拠になった委員会の決定の番号
  2. 緩衝地帯がまだ画定されておらず、画定が進行中であること
  3. 以前に世界遺産リストに登録されていた二つの国立公園が、この資産の一部であること
  4. 資産がマオリ語に改名された年と、旧名が残っている場所
正解と解説を開く

正解:3.以前に世界遺産リストに登録されていた二つの国立公園が、この資産の一部であること

ウェストランド・アンド・マウント・クック国立公園とフィヨルドランド国立公園のことで、どちらも1986年の登録です。保護管理の節は「二つの以前の資産の再構成」で、「介在する土地120万 ha を足し、1986年に登録された区域の大きさをほぼ倍にした」と書きます。15章のローマ帝国の境界線430 と同じ文型ですが、あちらは越境資産への編入、こちらは同じ国の二つの再構成です。文型が同じでも中身が違うので、一次資料の語で書き分けます。

確認2:テ・ワヒポウナムの基準(ix)の最後の段落に書かれているのは?

  1. 氷河の後退のあとの植物の遷移だけで、人についての記述は無い
  2. 基準(ix)は欠けていて、顕著な普遍的価値には(vii)(viii)(x)の三つしか書かれておらず、生態の過程は完全性の節で触れられるだけである
  3. 人についての記述は `Notes` の節にあり、基準の本文には入っていない
  4. tangata whenua の長い結びつきと pounamu(ネフライト)、ヨーロッパとの新しい結びつき、今日の持続可能な観光
正解と解説を開く

正解:4.tangata whenua の長い結びつきと pounamu(ネフライト)、ヨーロッパとの新しい結びつき、今日の持続可能な観光

人の歴史が、生態の過程の基準である(ix)の中に書かれます。節の見出しは基準(ix)のままです。基準(viii)も前半がゴンドワナの生物相で、「地球の歴史」の基準に生き物が書かれています。同じ基準でも何に使われるかは資産ごとに違います。資産名「テ・ワヒポウナム」は pounamu を含む語ですが、一次資料は名と pounamu の関係を説明していないので、語が共通していることまでを記録します。

確認3:テ・ワヒポウナムの基準(x)に書かれているカーカーポーについての記述は?

  1. 1980年代の初めまでフィヨルドランドで生き残ったが、いまでは本土では絶滅したと考えられていると書かれている
  2. 資産の中で個体数が回復しつつあると書かれている
  3. 資産の中に世界の全個体群がいると書かれている
  4. カーカーポーは基準(x)には書かれず、説明文と完全性の節にだけ、世界でもっとも希少でもっとも重いオウムとして出てくる
正解と解説を開く

正解:1.1980年代の初めまでフィヨルドランドで生き残ったが、いまでは本土では絶滅したと考えられていると書かれている

基準(x)は「生物多様性の現地保全」の基準なのに、資産の中にいない種が基準の本文に書かれていることになります。これまで読んだ244件で初めて見ました。その生存は「限られた数の沖合の島の個体群の注意深い管理に依存している」とされ、これも資産の外の話です。一次資料がなぜそう書くかは説明していないので推測しません。

確認4:テ・ワヒポウナムの緩衝地帯について、一覧と本文を比べて読めるのは?

  1. 一覧に緩衝地帯の数があるのに、本文はその緩衝地帯がこれから採択されると書いている
  2. 一覧に行が無いのに、本文は「実効的な緩衝地帯を持ち」とあると書いている
  3. 一覧にも本文にも緩衝地帯は書かれていない
  4. 一覧の数と本文の数が違い、本文のほうが大きい
正解と解説を開く

正解:2.一覧に行が無いのに、本文は「実効的な緩衝地帯を持ち」とあると書いている

「ほかの保護された公の保全の土地に接していることで、この資産は実効的な緩衝地帯を持ち、自然の価値にさらなる保護を与えている」と書かれます。同じ章のイルリサット1149 はちょうど逆で、一覧に64,890 ha の行があるのに本文は「計画された緩衝地帯が採択されたとき」とこれからの話として書いています。一覧と本文のどちらかに寄せず、両方を記録します。

参考資料

確認日:2026年10月28日。世界遺産ゼミは非公式の学習コンテンツです。確認問題は独自に作成しています。特定の試験回への対応は未確定です。

参照した公式教材の版: くわしく学ぶ世界遺産300 <第6版>

この遺産が出題される級は、上のバッジから確認できます。