ヴェルサイユ宮殿と庭園|ヨーロッパ中が手本にした

金色のアポロンの泉水の奥に、芝の軸線をはさんで建つヴェルサイユ宮殿
Mistervlad / Adobe Stock(通常ライセンス) / 出典
登録年
1979年
所在国
フランス
登録区分
文化遺産
地域
ヨーロッパ
登録基準
(i) (ii) (vi)

ルイ14世からルイ16世までのフランス王の住まいです。(ii)の中身が「真似された」という形になっているのが読みどころです。

UNESCO の説明から

パリの南西、イル・ド・フランス地方にあります。ルイ14世からルイ16世までのフランス王が住み、政治を行った場所です。何世代もの建築家・彫刻家・画家・装飾家・造園家が手を入れました。登録範囲には宮殿のほか、トリアノンの離宮と庭園、大運河の端からの眺めを残す細長い土地が含まれます。

建物と庭を切り離さない

UNESCO は、建築の計画と、堂々とした景観の構成が深く結びついていると書きます。庭が建物の添えものではなく、二つで一つとして評価されています。パリのセーヌ河岸が川と建物をまとめて守るのと、見方が通じます。

ルイ14世の手がいちばん強い

父ルイ13世が1624年に建てたれんがと石の小さな館を、ルイ14世が広げました。1661年からはル・ヴォー、1678年からはジュール・アルドゥアン・マンサールが大きく造り替えます。戦争の間と平和の間をつなぐ鏡の回廊は、この時代の代表作です。

(ii) — 手本にされた側

(ii)は「価値観の交流を示すもの」。ヴェルサイユの(ii)は、与えた影響の側で書かれています。UNESCO は、17世紀末から18世紀末にかけてヨーロッパ中へ影響したとし、ニンフェンブルク、シュライスハイム、カールスルーエ、ヴュルツブルクなどの「小さなヴェルサイユ」が各地に生まれたと具体名を挙げます。真似された数が、そのまま基準の中身になっている例です。

(vi) — 宮廷の暮らしと、そこで生まれたもの

(vi)は「出来事、生きた伝統、思想、信仰、芸術・文学的作品と直接または明白に関連するもの」。UNESCO は、ヴェルサイユが一世紀半にわたるフランス宮廷の暮らし(ルイ14世が儀礼を完成させた)と、音楽・演劇・装飾美術の創作のるつぼだったとします。王が設けた学士院に支えられ、多くの科学上の発見がここで発表されたことも挙げられています。

覚えておきたいこと

  • 1979年・フランス・文化遺産・登録基準(i)(ii)(vi)
  • 宮殿とトリアノンの離宮・庭園。建物と庭で一つ
  • (ii)は「与えた影響」の側。各地に「小さなヴェルサイユ」が生まれた

オリジナル確認問題

答えを選んでから、正解と解説を開きましょう。

確認1:ヴェルサイユ宮殿と庭園の登録範囲に含まれるものは?

  1. 宮殿の建物だけで、庭園は含まれていない
  2. パリの市街地までが一続きで含まれている
  3. 宮殿に加えて、トリアノンの離宮と庭園も含まれる
  4. 庭園だけが登録され、宮殿は含まれていない
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正解:3.宮殿に加えて、トリアノンの離宮と庭園も含まれる

大運河の端からの眺めを残す細長い土地も含まれます。建築の計画と景観の構成が深く結びついている、と説明されています。

確認2:ヴェルサイユの登録基準(ii)の書かれ方として正しいものは?

  1. ほかの国から様式を取り入れたという、受け取った側
  2. フランスの中だけで広まったという、国内に限った影響
  3. 影響については何も書かれておらず、建物の美しさだけ
  4. ヨーロッパ各地に「小さなヴェルサイユ」が生まれたという、与えた影響の側
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正解:4.ヨーロッパ各地に「小さなヴェルサイユ」が生まれたという、与えた影響の側

ニンフェンブルク、シュライスハイム、カールスルーエ、ヴュルツブルクなどの名前が具体的に挙げられています。

確認3:ヴェルサイユの登録基準(vi)に含まれる内容は?

  1. 宮廷の暮らしと、音楽・演劇・装飾美術の創作のるつぼだったこと
  2. フランス革命が始まった場所であるということ
  3. 最初に建てたルイ13世の人物像との結びつき
  4. 庭園の植物の種類がとくに多いということ
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正解:1.宮廷の暮らしと、音楽・演劇・装飾美術の創作のるつぼだったこと

王が設けた学士院に支えられ、多くの科学上の発見がここで発表されたことも挙げられています。

確認4:ヴェルサイユとパリのセーヌ河岸に通じる見方として正しいものは?

  1. どちらも川の流れそのものが登録の対象であること
  2. 建物と、その周りの景観をまとめて一つとして守っていること
  3. どちらも王が住んだ場所として評価されていること
  4. どちらも20世紀に建てられた近代建築であること
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正解:2.建物と、その周りの景観をまとめて一つとして守っていること

ヴェルサイユは建築の計画と景観の構成、セーヌ河岸は川と橋と建物。どちらも切り離さずに守っています。

参考資料

確認日:2026年10月2日。世界遺産ゼミは非公式の学習コンテンツです。確認問題は独自に作成しています。特定の試験回への対応は未確定です。

どこにあるか

フランス イヴリーヌ県

ヴェルサイユ宮殿と庭園|ヨーロッパ中が手本にした

ピンはおおよその位置です。登録範囲そのものを示すものではありません。

Google マップで見る 地図データ: Natural Earth / OpenStreetMap

参照した公式教材の版: きほんを学ぶ世界遺産100 第5版

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