個人

エステル・デュフロ

Esther Duflo

1972年生まれ

  • 2019年 経済学賞

何をした人か

貧困を減らす政策の効果を、実験的な方法で確かめる研究を進めた経済学者。

受賞理由のやさしい要約

2019年 経済学賞(賞の1/3)

世界の貧困を減らすための実験的なアプローチが評価されました。アビジット・バナジー、マイケル・クレーマーとの3人での受賞です。

同じ年・部門の共同受賞:アビジット・バナジー、Michael Kremer(未収録)

公式の受賞理由(英語)
for their experimental approach to alleviating global poverty

何を問い直したか

貧困という大きな問題を、教育や保健などの具体的な小さな問いに分けました。そのうえで、対象をくじで分けて比べる「ランダム化比較試験」で、どの対策がどれだけ効くかを確かめました。バナジーとの共同研究で、この方法を開発経済学に広く根づかせました。

私たちの生活や社会とのつながり

研究の成果は、学校での補習や予防医療への手厚い補助など、各地の政策づくりに使われています。バナジーとともに、研究成果を政策につなげる研究拠点J-PALの設立にも関わりました。

関連する受賞者・団体

  • アビジット・バナジー同じ賞の共同受賞

    2019年の経済学賞をともに受けました。

  • アビジット・バナジー共同研究

    2人は多くの研究を共同で行い、ランダム化比較試験を開発経済学に広げました。

  • ムハマド・ユヌス編集上の関連

    貧困をどう減らすかという問いに、ユヌスは新しい金融の仕組みで、デュフロらはその効果を確かめる実験で取り組みました。

  • マララ・ユスフザイ編集上の関連

    子どもが学べる環境をどうつくるかという問いに、権利を訴える活動と、効果を確かめる研究から向き合っています。

  • アンガス・ディートン編集上の関連

    ディートンの家計調査を重んじる研究は、開発経済学を集計データにもとづく理論中心の分野から、実証の分野へ変える力になりました。デュフロらの実験にもとづく手法も、2019年の受賞発表で開発経済学を変えたとされました。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Esther Duflo)
  2. 2019年 アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞(NobelPrize.org)
  3. The Prize in Economic Sciences 2019 – Press release
  4. About Us | The Abdul Latif Jameel Poverty Action Lab
  5. Esther Duflo – Biographical - NobelPrize.org
  6. The Prize in Economic Sciences 2019 - Popular science background - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。