個人
シェルドン・グラショー
Sheldon Lee Glashow
1932年生まれ
何をした人か
自然界の力のうち、電磁気の力と弱い力を一つにまとめる理論に貢献した物理学者です。受賞当時はハーバード大学に所属していました。
受賞理由のやさしい要約
1979年 物理学賞(賞の1/3)
素粒子の間ではたらく弱い力と電磁気の力を統一する理論への貢献、とくに「弱い中性カレント」の予言が評価されました。物理学賞はアブドゥス・サラム、スティーヴン・ワインバーグとの3人での受賞で、理論は3人の別々の研究から生まれました。グラショーとワインバーグは、ブロンクス科学高校時代の仲間でした。
同じ年・部門の共同受賞:Abdus Salam(未収録)、スティーヴン・ワインバーグ
公式の受賞理由(英語)
for their contributions to the theory of the unified weak and electromagnetic interaction between elementary particles, including, inter alia, the prediction of the weak neutral current何が新しかったか
それまでの弱い力の理論は、低いエネルギーの範囲でしか通用しませんでした。3人の理論は高いエネルギーでも使え、弱い力と電磁気の力を共通の形式で扱いました。さらに、粒子が電荷を変えずに反応する新しいタイプの弱い相互作用(弱い中性カレント)を予言しました。その効果は1973年にCERNの実験で観測されています。
私たちの生活や社会とのつながり
弱い力は、太陽の中で水素がヘリウムへ変わる核反応の最初の段階を引き起こしています。この力がなければ、太陽はエネルギーを生み出せません。炭素14による年代測定も、弱い力によるベータ崩壊を利用しています。
関連する受賞者・団体
- スティーヴン・ワインバーグ同じ賞の共同受賞
1979年の物理学賞をともに受けました。
- 楊振寧研究の継承
グラショーら3人の理論にとって特に重要だったのは、電磁気の力を記述するゲージ原理を一般化した楊振寧とミルズの1950年代半ばの仕事でした。
- エンリコ・フェルミ編集上の関連
フェルミは1934年に弱い力の理論を提案していました。その後グラショーらは、高いエネルギーでも使え、電磁気の力とまとめて扱える理論をつくりました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Sheldon Glashow)
- 1979年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
- The Nobel Prize in Physics 1979 – Press release (NobelPrize.org)
- Sheldon Glashow – Facts - NobelPrize.org
- Award ceremony speech - NobelPrize.org
- Sheldon Glashow – Biographical - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。