個人

クラウディア・ゴールディン

Claudia Goldin

1946年生まれ

  • 2023年 経済学賞

何をした人か

200年以上のデータから、女性の働き方と賃金の変化を明らかにした経済史の研究者。

受賞理由のやさしい要約

2023年 経済学賞(単独受賞)

女性の労働市場における成果についての理解を進めたことが評価されました。単独での受賞です。アメリカの200年以上にわたる記録を集め、女性の就業や賃金の変化と、その背後にある要因を長い時間の中で明らかにしました。

公式の受賞理由(英語)
for having advanced our understanding of women’s labour market outcomes

何を問い直したか

古い記録を掘り起こし、経済が発展すれば女性の就業は自然に増える、という見方が当てはまらないことを示しました。既婚女性の就業は、農業社会から工業社会に移る19世紀初めに減り、20世紀初めにサービス業が伸びると増え始める「U字型」をえがいていたのです。男女の賃金差の多くが、子どもが生まれた後の働き方の違いと結びついていることも明らかにしました。

私たちの生活や社会とのつながり

長時間で融通のきかない働き方ほど高い報酬が支払われやすいという分析は、育児や働き方の制度を考えるうえで参照されています。男女の格差を、個人の選択だけでなく仕事の仕組みの問題として考える手がかりになります。

関連する受賞者・団体

  • ゲルティー・コリ編集上の関連

    コリは女性であるために夫より不利な条件で雇われました。ゴールディンは、男女の収入や働く割合の差が時代とともにどう、なぜ変わってきたのかを示しました。

  • ゲーリー・ベッカー編集上の関連

    ベッカーは家族の時間の使い方の理論から、既婚女性が家の外で働くようになった理由を説明しようとしました。ゴールディンは長い期間のデータから、既婚女性の働く割合が工業化で下がり、サービス業の広がりとともに上がったことを示しました。

  • エリノア・オストロム編集上の関連

    長い時間のデータや現地の事例を丹念に集め、通説を見直した研究として読み比べられます。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Claudia Goldin)
  2. 2023年 アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞(NobelPrize.org)
  3. The Prize in Economic Sciences 2023 - Press release - NobelPrize.org
  4. Scientific Background to the Prize in Economic Sciences 2023(nobelprize.org, PDF)
  5. The Prize in Economic Sciences 2023 - Popular science background - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。