個人
ゲルティー・コリ
Gerty Theresa Cori, née Radnitz
1896年生まれ・1957年没
何をした人か
細胞がエネルギーのもとになる糖をたくわえ、取り出すしくみを、夫カールとともに解き明かした生化学者です。
受賞理由のやさしい要約
1947年 生理学・医学賞(賞の1/4)
グリコーゲンが触媒の働きによって変換されていく道筋を発見したことが評価され、夫カール・コリと共同で受賞しました。同じ年の賞の残り半分は、糖の代謝で下垂体のホルモンが果たす役割を発見したベルナルド・ウッセイに贈られました。
同じ年・部門の共同受賞:Carl Cori(未収録)、ベルナルド・ウッセイ
公式の受賞理由(英語)
for their discovery of the course of the catalytic conversion of glycogen何が新しかったか
2人は1929年、筋肉を使うとできる乳酸が肝臓でグリコーゲンに変わり、それがブドウ糖になって筋肉の細胞に取り込まれる「コリ回路」を示しました。さらにグリコーゲンの分解を始める酵素を突き止め、その反応を使って試験管の中でグリコーゲンをつくることにも成功しました。生きた細胞の外で生化学の研究を進める方法の先がけとされています。
私たちの生活や社会とのつながり
ゲルティー・コリは、生理学・医学賞を受けた最初の女性です。女性であるために夫よりずっと不利な条件で雇われ、教授になったのは受賞と同じ1947年でした。受賞後も研究を続け、いくつかの病気の原因となる酵素の欠損も明らかにしました。 [根拠 3]
関連する受賞者・団体
- ベルナルド・ウッセイ同じ賞の共同受賞
1947年の生理学・医学賞をともに受けました。
- フレデリック・バンティング編集上の関連
コリ夫妻はアメリカで、体の中で糖がたどる道筋やインスリンの働きを調べました。インスリンを取り出したバンティングと、糖の代謝という同じテーマを別の角度から照らしています。
- マイケル・ブラウン編集上の関連
ゴールドスタインは2012年の追記で、ブラウンとの協力のような長い共同研究の例として、コリ夫妻の34年を挙げています。
- クラウディア・ゴールディン編集上の関連
コリは女性であるために夫より不利な条件で雇われました。ゴールディンは、男女の収入や働く割合の差が時代とともにどう、なぜ変わってきたのかを示しました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Gerty Cori)
- 1947年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
- GERTY CORI - NobelPrize.org
- Gerty Cori – Facts - NobelPrize.org
- Gerty Cori – Biographical - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。