個人

ダニエル・カーネマン

Daniel Kahneman

1934年生まれ・2024年没

  • 2002年 経済学賞

何をした人か

人が不確かな状況でどう判断し、どんな思い込みをしやすいかを研究した心理学者。

受賞理由のやさしい要約

2002年 経済学賞(賞の1/2)

心理学の研究からの洞察、とくに不確かな状況での人の判断と意思決定に関する知見を経済学に取り入れたことが評価されました。実験経済学のヴァーノン・スミスとの2人での受賞です。

同じ年・部門の共同受賞:Vernon L. Smith(未収録)

公式の受賞理由(英語)
for having integrated insights from psychological research into economic science, especially concerning human judgment and decision-making under uncertainty

何を問い直したか

共同研究者エイモス・トヴェルスキーとともに、人は損を得より重く感じることなどを実験で示し、「プロスペクト理論」にまとめました。人はいつも合理的に計算して選ぶという経済学の前提を、心理学のデータで問い直しました。

私たちの生活や社会とのつながり

保険の選び方や投資、買い物での判断など、日常の選択のくせを理解する手がかりになります。共同研究者トヴェルスキーは1996年に亡くなり、2002年の共同受賞者には含まれていません。

関連する受賞者・団体

  • ハーバート・サイモン編集上の関連

    サイモンは、意思決定者の合理的に行動できる力には限りがあると考えました。カーネマンは、人の判断が確率の基本原則から体系的にずれる近道をとることがあると見いだしました。

  • ゲーリー・ベッカー編集上の関連

    ベッカーは、人は目的をもって合理的に行動するという見方を市場の外の行動にまで広げました。カーネマンは逆に、人の意思決定が標準的な経済理論の予測から系統的にずれうることを示しました。人間の選択をどうとらえるかを、正反対の方向から問い直した2人です。

  • リチャード・セイラー編集上の関連

    人の判断のくせを経済の分析に取り入れた点で通じます。心理学の実験と、その政策への応用という流れで読み比べられます。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Daniel Kahneman)
  2. 2002年 アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞(NobelPrize.org)
  3. The Prize in Economic Sciences 2002 - Press release - NobelPrize.org
  4. The 2002 Prize in Economic Sciences - Popular information - NobelPrize.org
  5. FAQ - Frequently asked questions - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。