個人

デニ・ムクウェゲ

Denis Mukwege

1955年生まれ

  • 2018年 平和賞

何をした人か

コンゴ民主共和国東部のブカブで、紛争のなかで性暴力を受けた女性たちの治療にあたってきた婦人科医です。 [根拠 5]

受賞理由のやさしい要約

2018年 平和賞(賞の1/2)

戦争や武力紛争で性暴力が武器として使われることを終わらせようとする努力が評価されました。イラクのヤジディ教徒の活動家ナディア・ムラドとの共同受賞で、ノーベル委員会は彼を、被害者を守るために生涯をささげてきた「助ける人」と呼びました。 [根拠 3・4]

同じ年・部門の共同受賞:ナディア・ムラド

公式の受賞理由(英語)
for their efforts to end the use of sexual violence as a weapon of war and armed conflict

活動の何が新しかったか

パンジ病院では、傷の治療に加えて、心理的な支え、法的な支援、生活を立て直す支援を組み合わせる仕組みをつくりました。患者を体の一部ではなく、一人の人間として丸ごと見るという考え方です。医療だけでは問題は解決しないと考え、戦争の武器としての性暴力をなくすよう世界に訴える活動にも力を入れました。 [根拠 5]

私たちの生活や社会とのつながり

2012年には武装した男たちに自宅を襲われる暗殺未遂に遭い、一時国外に逃れました。2013年1月にはブカブに戻り、病院での仕事を再開しています。集団レイプの加害者が罰せられないことを繰り返し非難し、政府や国際社会の取り組みの不十分さを批判してきました。 [根拠 3・5]

関連する受賞者・団体

  • ナディア・ムラド同じ賞の共同受賞

    2018年の平和賞をともに受けました。

  • 国境なき医師団編集上の関連

    ムクウェゲは紛争の続くコンゴ民主共和国で、性暴力の被害者を治療してきました。災害や戦争の現場で医療を届ける国境なき医師団と、医療と人道支援の関係を考える組み合わせです。

  • エレン・ジョンソン・サーリーフ編集上の関連

    2011年の授賞発表は、武力紛争下の女性への暴力を国際的な安全保障の問題とした国連安保理決議1325に触れています。2018年に受賞したムクウェゲは、コンゴ民主共和国で性暴力の被害者を助けてきた医師です。

  • リーマ・ボウィ編集上の関連

    ボウィはリベリアの長い戦争を終わらせるために女性たちを組織し、ムクウェゲは受賞までの長い年月、コンゴ民主共和国で性暴力の被害者を助けてきました。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Denis Mukwege)
  2. 2018年 ノーベル平和賞(NobelPrize.org)
  3. The Nobel Peace Prize 2018 - Press release - NobelPrize.org
  4. Nadia Murad – Facts – 2018 - NobelPrize.org
  5. Denis Mukwege – Biographical - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。