個人

フレデリック・ソディ

Frederick Soddy

1877年生まれ・1956年没

  • 1921年 化学賞

何をした人か

放射性物質の化学を調べ、化学的には区別できないのに原子量の違う「同位体」という考え方を1913年に示したイギリスの化学者です。

受賞理由のやさしい要約

1921年 化学賞(単独受賞)

放射性物質の化学についての知識を広げた貢献と、同位体の成り立ちと性質についての研究が評価され、化学賞を単独で受けました。1921年の選考では条件を満たす推薦がないとされて賞が翌年に持ち越されたため、実際の授与は1922年になりました。

公式の受賞理由(英語)
for his contributions to our knowledge of the chemistry of radioactive substances, and his investigations into the origin and nature of isotopes

何が新しかったか

放射能の研究が進むと、新しい元素らしきものが次々に見つかり、周期表の秩序が揺らいでいました。ソディは、化学的に同じで周期表の同じ場所を占めながら、原子量などが異なる元素がありうると示しました。アルファ粒子を出した元素は周期表で2つ前に移る、という「変位則」も導いています。

私たちの生活や社会とのつながり

授賞の演説は、同位体の理論が多くの実験で裏づけられ、実り多いものになったと述べています。ソディはその後、放射能の研究を離れて経済や社会、政治の理論に関心を移しましたが、当時は広く受け入れられませんでした。『原子エネルギーの物語』などの著書もあります。

関連する受賞者・団体

  • ウィリアム・ラムゼー共同研究

    ソディはロンドンでラムゼーとともに研究し、ラジウムの放射性崩壊でヘリウムが生じることを分光法で示しました。

  • アーネスト・ラザフォード共同研究

    ソディは1900年から1902年までカナダのマギル大学でラザフォードとともに放射能を研究し、放射能は原子が崩壊して新しい種類の物質ができる現象だと結論づけました。

  • フランシス・アストン編集上の関連

    同位体という考え方は主に放射性元素の研究から育ち、アストンはそれが放射性でない元素にも当てはまるかを確かめました。同じ「同位体」という問いを、化学の側と精密な測定の側から見比べられる組み合わせです。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Frederick Soddy)
  2. 1921年 ノーベル化学賞(NobelPrize.org)
  3. Frederick Soddy – Biographical (NobelPrize.org)
  4. Award ceremony speech - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。